コウカナ?と思ったことを書いてみる。

「そんなに語りたきゃ自分のブログでやれ!」「…ハイ、そうします/_;」ネット掲示板で読んだあれこれにコウカナ?と思った事を日々投稿してます。このブログはその覚え書きです。

「走れメロス」の王に似ている娘、読書感想文苦戦中…

たまに、リアルのことを書いてみます。

自分の考えを言い表せないと読書感想文は書きにくいですよね。

娘が読書感想文に苦戦中です。
娘は本を読んだ感想で「面白かった」「私もそう思った」「お話のここが納得いかない」はあるけど、「今までこう思っていたけど読んだら考えが変わった」ということがないっぽい。読書感想文のテンプレには乗りにくい。
登場人物の立場になっても、「別に困らない」「悲しいっちゃあ悲しいけど、そこまでは…」とか言う。

面白い話だと「面白かった」で終わってしまうので、「走れメロス」で書いています。
しかし「メロス怒りすぎ、友達を人質とかひどい、お酒飲むな寝るな甘い!」「セリヌンは何で人質OKしたのかよくわかんない」「王のこと教えたおじいさん、嘘ついてたりしてw」という調子。
それでもまあ率直な感想で良いんだけど、原稿用紙3枚は埋まらない感じ。
「テーマ…作者が言いたかったのはどんなことだと思う?」と質問したら「さあ…?」
読んでみて一番思った事は何?と尋ねたところ考えた末「私は王に似ている」と言ったので、それで書くことになった。

インタビューしながら、言ったことを書かせ、疑問点は一緒に考えていく。

娘: 私は王に似ている
人の心はわからない、テレパシーないから。だから人を疑う派。(「信じたいけど信じられない」ではないとのこと、むしろ「信じたくない」だそう)
メロスとセリヌンは信じあっていた。途中疑ったが信じた。王はそれを見て仲間になりたいといった。王は孤独だったから。人を信じたい気持ちが固い種の中にあったが、メロスたちが水をかけて芽が出た。
(母: 王は考えがかわったけど、あなたはどう?)
娘: 別に考えは変わらない。オレオレ詐欺の電話がかかってきたら疑う力が必要だし。
(母: 確かに〜!でもそれメロスたちと違って友達じゃないじゃん? もし友達に「人質になって」と頼まれたら?)
娘: そんなの想像できないよ〜、何で人質になる事件が起きるの?現代で?死刑になるような友達いないし激怒する友達もいないよ〜(色々一緒にシチュエーションを考えてみる。○○ちゃんにここで待っててって言われたら?とか目が覚めたらあなたはセリヌンでした!とか。)
娘: うーん、○○ちゃんに頼まれたら人質になるのOKするし、友達は多分ちゃんと帰って来ると思う

その日はそこまででタイムアップ、寝ました。そして

娘: 一晩考えたらやっぱ無理。人質にはなりたくないし、帰ってくるかどうかはわからないと思う。書けない〜。
(母: ぇ……、えー、じゃあ王がメロスたちを見て種から芽を出した時の気持ちを考えてみたら?)
娘: それなら書ける、かも…

娘の書いた文抜粋
あれっおかしいな…かえってきてんじゃんなんで?まじか、まじかよ、本当だったのか…すごい…そうなのか。そうだったんだ…いいなあこんなことなんだ、あるんだ
(母: すごい、いい想像だよ、それを文章にすればいいんだよ!王は何を本当って思ったのかな?)
娘: ………わかんない書けない〜〜本当は本当だよ〜〜それ以外の言葉にできないよ〜〜〜種じゃなかった、種はやめた書かない
(母: そっ    、そうか〜、じゃあ読んでみてやっぱり私だったら人を疑うなあと思いました、でもいいんだよ?その結論で書く?)
娘: そうする……でもどうやってそう書けばいいの?つなげられない〜〜(;_;)無理、できない←イマココ

娘、すごく色々考えてると思うんだけど、散発的な感想を意味の流れがあるように構成するのが難しい感じ…、構成してしまうとそれははじめに感じた事とズレてしまって、本当に思ったことではなくなってしまうのが嫌だと感じてるような気もする。かと言って、考えたことの無秩序な羅列で尻切れトンボで提出するのも嫌、ちゃんとした作文が書きたいと言う…

娘の曖昧な感想の言葉を詳しく聞こうとすると「言えないわかんない書けないできない無理」になるらしいので、なるべく最初に出てきた言葉のまま、娘が納得できる構成(学校で習った、はじめ・中・終わりでできてるような)の作文にできるといいのだけど…

困りました…

(文中の「母」は私です、念の為)